ふわふわの毛並みとクリクリの目が愛らしいフクロモモンガ。夜行性でよく懐くことから、近年では小動物ペットとして人気が高まっています。
しかし一方で、「うんちが臭いって本当？」「体臭が気になって後悔した…」といった声がネット上には多数。飼ってみたいけど、臭い問題が不安…という方も多いのではないでしょうか？
本記事では、フクロモモンガのうんちや体の臭いの実態を詳しく解説するとともに、臭いの原因・対策方法・手術の可否や費用についても掘り下げてご紹介します。
飼育前に知っておくべきポイントや、臭いで後悔しないためのチェックリストも掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください。
フクロモモンガのうんちと臭いの実態
フクロモモンガのうんちは本当に臭いの？【どれくらい？】
フクロモモンガのうんちは、小さくてコロコロとした形状をしています。一見うさぎのような糞に似ていて、見た目はそれほど不快ではありません。
ただし、においに関しては個体差があります。
一般的に「うんちが強烈に臭い」というほどではありませんが、飼育環境や餌の内容によっては生臭さや発酵臭のようなにおいを感じることも。特に、ケージの掃除を数日怠ると、臭いがこもりやすくなります。
「フクロモモンガ 臭い どれくらい」で検索される方が多いように、そのにおいが生活にどの程度影響するかは重要なポイント。
実際には、きちんと掃除をしていれば許容範囲という声が多く、室内で飼っている方でも「空気清浄機や脱臭剤で十分カバーできる」と感じている方が多数派です。
臭いの原因はうんちだけじゃない？臭腺の役割とは
「フクロモモンガが臭い」と言われる最大の原因は、うんちよりも「臭腺（しゅうせん）」の分泌物にあります。
特にオスのフクロモモンガは、頭頂部や胸部に臭腺があり、マーキング行動として自分やケージ、飼い主ににおいをこすりつけることがあります。
この臭腺からの分泌物は独特の獣臭があり、人によってはかなり気になるレベルです。
ただし、これはフクロモモンガが仲間やテリトリーを認識するための自然な行動。
どうしても気になる場合は、「去勢手術」や「臭腺除去手術」を検討する飼い主さんもいます。
（※詳しくは3章で解説します）
うんちにまみれることもある？ケージ内での注意点
「フクロモモンガ うんち まみれ」という検索がされる背景には、ケージの構造や掃除頻度に問題があるケースが多いです。
フクロモモンガは非常に活発で、ケージ内をよく跳び回ります。そのため、うんちが床材やハンモック、壁につきやすいことがあります。
また、餌を食べながらうんちをすることもあるため、餌入れの周辺が汚れるケースも。
▼ 対策ポイント：
- 床材を吸収性の高いものに変更
- ケージの下にトレイを設置して掃除しやすく
- においがこもらないよう、ケージは風通しのよい場所に配置
清潔に保てば、「うんちにまみれる」といった事態はかなり防ぐことができます。
におい対策とあわせて、毎日の軽い掃除と週1の本格清掃をルーティンにしましょう。
フクロモモンガの臭い対策まとめ
毎日できるお掃除＆消臭対策のコツ
フクロモモンガの臭いを抑えるために、日々のケージ清掃はもっとも効果的な対策です。臭いの原因となるのは、うんちや尿、そして臭腺の分泌物。これらがケージ内に蓄積されると、においがどんどん強くなってしまいます。
おすすめの掃除・消臭対策：
- 毎日：ペットシーツや床材の交換／うんちの回収
- 週1〜2回：ケージ全体の水拭き＋消臭スプレー
- 月1回：ケージの丸洗いと完全乾燥
また、市販の小動物用消臭スプレーやペット用空気清浄機を併用することで、かなり臭いを軽減できます。
特に夜行性のフクロモモンガは夜に活動し、排泄もそのタイミングで増えるため、寝る前の掃除が効果的です。
餌によって変わる？臭いを抑えるおすすめの食事管理法
実は、餌の内容によってフクロモモンガのうんちや体臭が変わることがあります。脂肪分が多かったり、発酵しやすいフルーツを過剰に与えると、においがきつくなる傾向に。
においを抑えやすいおすすめの餌：
- フクロモモンガ専用ペレット（栄養バランス◎）
- 生野菜（小松菜、にんじんなど）
- 少量の果物（リンゴ、バナナなど水分の少ないもの）
- 高たんぱく質の虫（ミルワームなど）を時々
また、水分の多いフルーツやおやつを与えすぎると下痢や臭いの原因になります。飼育初心者の方は、市販のフクロモモンガ専用フードを中心に、徐々に好みに合わせて調整していくのが安心です。
脱臭グッズやおすすめアイテム紹介（空気清浄機・床材など）
「フクロモモンガの臭い対策をもっと徹底したい！」という方に向けて、脱臭に効果的なグッズやおすすめアイテムをいくつかご紹介します。
人気の対策アイテム例：
- 脱臭・消臭シート（ケージの下に敷いてアンモニア臭を吸収）
- 活性炭入りの床材（においを吸収＋除湿効果）
- 小動物対応空気清浄機（フィルター式でペット臭対応モデル）
- 消臭機能つきケージカバー（においの拡散を防止）
これらを組み合わせることで、室内の生活臭と混ざることを防ぎ、来客時にも安心できる環境を整えることができます。
臭いが気になる場合の専門的対処法
臭腺除去手術ってできるの？費用とリスクまとめ
「掃除してもにおいが取れない」「マーキング臭がつらい」──そういった悩みから、フクロモモンガの臭腺を除去する手術を検討する飼い主さんもいます。
しかし、ここで大切なのは、臭腺除去手術は基本的におすすめされていないという点です。
理由：
- フクロモモンガの臭腺は体の一部として必要不可欠な器官
- 臭腺除去には全身麻酔が必要で、小動物にとっては負担が大きい
- 一部の動物病院では「倫理的な問題」として手術を断る場合もある
また、仮に対応している病院があったとしても、手術費用は3万～10万円以上かかることが多く、術後の感染リスクやストレスも無視できません。
どうしても臭腺が気になる場合は、まずは**去勢手術（オスの場合）**を検討するのが現実的です。
去勢によってホルモン分泌が抑えられ、臭腺の働きやマーキング行動が軽減される可能性があります。
モモンガの臭いを理由に手術を考えるべきか？専門家の意見
「モモンガの臭いが無理になった」「後悔している」と悩む方の中には、感情的に手術を急ごうとするケースも見受けられます。ですが、臭いの感じ方は個人差があり、対処方法次第で改善できる場合がほとんどです。
動物行動学の専門家や獣医師によると、
「まずは生活環境の見直し（掃除・餌・換気）を最優先に。それでも難しい場合のみ、獣医と相談しながら段階的に対処すべき」との声が多く聞かれます。
また、においの問題が「飼育放棄」につながってしまうこともあるため、安易な手術や衝動的な判断は避けましょう。
どうしても不安が大きい場合は、お迎え前にモモンガカフェや飼育者のもとで実際のにおいを体感することをおすすめします。自分にとって許容できるレベルかどうかを確認してから飼うことで、後悔を減らせます。
フクロモモンガを飼う前に知っておくべきこと
臭いで後悔しないために確認すべきポイント
「可愛いから」という理由だけでフクロモモンガを迎えると、後悔する原因の一つが“におい”の問題です。
ネット上では「フクロモモンガ 飼って後悔した」という声も見られますが、多くは事前の知識不足や準備不足によるもの。
以下のポイントをしっかり確認しておくことで、後悔を防ぐことができます。
チェックポイント：
- フクロモモンガは夜行性で夜に活動・排泄が増える
- オスは特に臭腺からにおいが出ることがある
- ケージや周囲の環境がにおいを吸収しやすい素材かどうか
- 自分や家族が動物のにおいに敏感かどうか
また、一度においが気になり始めるとストレスになることもあるため、日常の中でどの程度のにおいなら許容できるか、事前に確認しておくことが大切です。
初期費用や飼育コストの目安【値段・餌・グッズ】
臭い対策も含めて、フクロモモンガの飼育には思った以上に費用がかかることがあります。
初期費用や月々のコストをあらかじめ把握しておくことで、無理なく長く付き合っていける環境を作れます。
初期費用の目安：
| 項目 | 価格帯（目安） |
|---|---|
| フクロモモンガ本体 | 15,000円～50,000円 |
| ケージ一式 | 10,000円～30,000円 |
| ハンモックなど備品 | 3,000円～8,000円 |
| 餌・食器・床材 | 3,000円～5,000円 |
| 消臭・空気清浄機 | 5,000円～20,000円 |
月々の飼育費用：
- 餌代：約2,000〜4,000円
- 消耗品（床材・清掃用品など）：約1,000〜2,000円
また、病気になったときの動物病院代や去勢手術代（1〜3万円）も、万が一に備えて用意しておくと安心です。
フクロモモンガと快適に暮らすために
においとの付き合い方と、飼い主としての心構え
フクロモモンガのにおい問題は、完全にゼロにするのは難しいですが、工夫次第で大幅に軽減できます。
大切なのは、**「においをどう管理するか」**という視点を持つこと。これは、小動物を飼ううえで避けられない課題の一つでもあります。
快適に暮らすための心構え：
- 「動物である以上、においはある」と理解しておく
- 毎日の掃除を手間と感じずルーティンにする
- においが強くなる原因（餌、環境、体調）を観察する癖をつける
- 困ったときは一人で悩まず獣医や専門家に相談する
また、家族や同居人にも事前に相談しておくことで、生活の中に自然とフクロモモンガとの暮らしが溶け込むようになります。
フクロモモンガとの暮らしはこんなに楽しい！
においの問題ばかりが取り上げられがちですが、フクロモモンガにはそれを上回る魅力がたくさんあります。
- 名前を覚えて呼ぶと飛んでくるかわいさ
- 手の中で安心して眠る姿に癒される
- 鳴き声や仕草がまるで小さなこどものよう
- 信頼関係が築けると、肩やポケットで一緒に過ごせる
最初は警戒心が強くても、時間をかけて距離を縮めていく過程がとても愛おしく、
「毎日帰るのが楽しみ」「においなんて気にならない」と感じる飼い主さんも多いです。
においに関して正しく対策すれば、フクロモモンガとの生活は本当に充実したものになります。
理解と覚悟をもってお迎えすることで、一生のパートナーになれる存在です。
まとめ｜においを理解して、フクロモモンガと素敵な毎日を
フクロモモンガのうんちや臭腺からくるにおいは、確かに気になる場面もあります。
しかし、正しい知識と対策を身につければ、大きな問題にはなりません。
かわいさだけでなく、「生きものとしてのリアル」も理解したうえで迎えることで、後悔しないフクロモモンガライフが待っています。
ぜひこの記事を参考に、自分にとって理想のペットとの暮らしを描いてくださいね。
