「あれ、最近ちょっと寝てる時間が増えたかな?」「毛並みが少しふわふわしなくなってきたかも」……。そんな風に感じながらも、毎日一生懸命にご飯を食べて、一生懸命に生きているジャンガリアンハムスター。気づけば3歳。これって、実はめちゃくちゃすごいことなんです!
普通のハムスターの寿命はだいたい2年くらいって言われているから、3歳まで一緒にいられるのは、飼い主さんの愛情がたっぷり伝わっている証拠。でも、3歳になると体の中や外ではいろんな変化が起きています。
今日は、そんな「レジェンド級」に長生きなジャンガリアンハムスターが、もっともっとリラックスして毎日を過ごせるようなコツを、分かりやすくお話ししていくね!

3歳ってどのくらいすごいの?ハムスターの年齢を人間に例えてみた
まずは、今のハムちゃんがどれだけ頑張っているのかを知っておこう!ハムスターの1日は、人間にとっての何日分にも相当するんだ。
ハムスターの時間は特急列車!
ジャンガリアンハムスターの1年は、人間でいうとだいたい30年〜40年分くらい。生後半年で立派な大人になって、1歳半を過ぎると「そろそろシニアかな?」って感じになるんだ。 それが3歳ともなると、人間でいうなら90歳から100歳、あるいはそれ以上の「大往生」の域!もう、お家の中に仙人が住んでいるようなものなんだよね。
3歳まで生きるのは「奇跡の連続」
実は、3歳まで生きられるハムスターは全体の数パーセントとも言われているんだ。だから、今あなたの目の前で寝息を立てているその子は、まさに「スーパーハムスター」。 体力が落ちたり、病気になりやすかったりするのは当たり前。ここまで頑張ってくれたことに感謝しつつ、これからは「いかに快適に、楽に過ごさせてあげられるか」を最優先に考えてあげよう。

おじいちゃん・おばあちゃんハムスターの「サイン」を見逃さないで
3歳になると、見た目や動きに「お年寄りらしさ」が出てくるよ。これは病気じゃなくて、自然な変化のこともあるけれど、飼い主さんが気づいてあげることが大事なんだ。
寝るのが仕事!睡眠時間の変化
若い頃は夜になるとホイール(回し車)をガンガン回していた子も、3歳になるとほとんど寝て過ごすようになるよ。夜中に起きてきても、ちょっとお水を飲んで、ご飯をつまんで、またすぐ寝ちゃう。 「元気がないのかな?」って心配になるかもしれないけど、体力を温存するために必要なことなんだ。寝ている時は無理に起こさず、そっとしておいてあげるのが一番の優しさだよ。
毛並みや肌の様子が変わってくる
人間もおじいちゃんになるとシワができたり髪が薄くなったりするように、ハムちゃんも毛が薄くなったり、パサついたりすることがあるんだ。 毛づくろいをする体力がなくなってくると、毛が固まっちゃうこともあるから、もし汚れが目立つ時は、飼い主さんが柔らかいブラシや乾いたガーゼで優しくケアしてあげようね。
目が白くなったり、耳が遠くなったり
目が白く濁ってくる「白内障」になる子も多いよ。でも、ハムスターはもともと視力があまり良くなくて、鼻(匂い)と耳(音)で世界を感じているから、目が見えにくくなっても意外と普通に生活できちゃうんだ。 ただ、急に触るとびっくりして噛んじゃうこともあるから、「今から触るよ〜」って優しく声をかけてから手を出してあげてね。

3歳からの「バリアフリー」なお家づくり
足腰が弱くなってきた3歳のハムちゃんにとって、今まで普通だったケージの中が「障害物競争」みたいに大変な場所になっちゃうこともあるんだ。お家をリフォームしてあげよう!
段差はなくして「平屋」にしよう
ロフトがあるケージを使っているなら、思い切って1階だけにしよう。3歳になると、ちょっとした段差でつまずいたり、高いところから落ちて骨折しちゃったりするリスクが高くなるんだ。 スロープも急だと登るのが疲れちゃうから、なるべく床をフラット(平ら)にして、歩きやすくしてあげることがポイントだよ。
トイレやご飯の場所を近くに
「トイレまで歩くのがしんどい……」となって、寝床の近くでおしっこをしちゃう子も増えるよ。これは「しつけを忘れた」んじゃなくて、体がしんどいだけなんだ。 寝床から数歩で行ける場所にトイレ、お水、ご飯を全部まとめて配置してあげよう。移動距離を短くしてあげることで、ハムちゃんの体力を守ることができるよ。
回し車は卒業してもいい?
もしハムちゃんが全然回らなくなっていたり、回そうとして転んじゃったりするなら、回し車を外すか、すごく回しやすい軽いタイプに変えてあげよう。 「運動不足にならない?」って不安になるかもしれないけど、3歳の子にとって全力疾走は心臓に負担がかかることもあるんだ。本人が「歩きたい」時にだけ、お部屋をお散歩(部屋んぽ)させるくらいでちょうどいいかもね。

食べる楽しみを最後まで!シニアのご飯術
3歳になると、歯が弱くなったり、一度にたくさん食べられなくなったりするんだ。でも、食べることは生きる楽しみ。最後までおいしく食べてもらうための工夫を紹介するね。
ペレット(主食)を柔らかくしてあげよう
いつも食べている固いペレットを、お湯やペット用のミルクでふやかして「お粥」みたいにしてあげてみて。これを「ふやかしたペレット」=「ふやペレ」って呼ぶ飼い主さんも多いよ。 固いものを一生懸命かじるのは、おじいちゃんハムちゃんには重労働。柔らかくしてあげるだけで、食欲が戻ることもよくあるんだ。
高栄養な「ご馳走」をプラス
3歳になると、どうしても体重が減りやすくなるんだ。そんな時は、少しカロリーが高くて栄養満点なものをあげよう。 例えば、カボチャやサツマイモを茹でたもの、少量の豆腐、茹でた鶏のササミ、あとはペットショップで売っている栄養補給用のゼリーやペーストもおすすめ。 「これなら食べる!」というものを見つけてあげることが、長生きの秘訣だよ。
お水の飲みやすさをチェック
給水ボトルの飲み口が高すぎたり、ボールを押し出す力が弱くなっていたりしないかな? もしボトルから飲みにくそうにしていたら、低い位置に設置し直すか、小さいお皿にお水を入れて置いてあげよう。お皿にする時は、ハムちゃんが中に入って濡れないように、ひっくり返らない重めの浅いお皿を選んでね。

冬の寒さと夏の暑さは「最大の敵」
3歳のハムスターにとって、気温の変化はダイレクトに命に関わるんだ。若い頃よりも体温調節が下手になっているから、人間が「ちょうどいい」と思うよりも、もっと細かくケアしてあげよう。
24時間エアコン管理は必須
3歳を超えたら、エアコンをつけっぱなしにするのはもう必須と言ってもいいかも。 冬は22度〜25度くらい、夏は24度〜26度くらいをキープして、ケージの中に温度計を置いて常にチェックしてね。特に冬の夜中や明け方の冷え込みは怖いから、パネルヒーターを敷いて足元から温めてあげよう。
適度な湿度も忘れずに
乾燥しすぎると鼻や喉を痛めちゃうし、ジメジメしすぎると皮膚病になりやすくなるんだ。湿度は40%〜60%くらいが理想的。 加湿器を使ったり、濡れタオルを近くに干したりして、ハムちゃんが呼吸しやすい空気を作ってあげてね。

毎日の「健康チェック」で見落としたくないポイント
3歳のハムちゃんは、急に体調が変わることがあるんだ。でも、無理にひっくり返して診るのはストレスになっちゃう。普段の生活の中で「いつもと違う?」を感じ取ることが大切だよ。
体重を測ってみよう
週に1回くらい、キッチン秤(はかり)で体重を測る習慣をつけよう。少しずつ減っていくのは加齢のせいかもしれないけど、1週間で数グラムもガクンと減っていたら、どこか具合が悪いサインかも。 逆に、お腹だけパンパンに張っている時は、病気が隠れていることもあるから注意してね。
おしっことうんちの状態
おしっこの色がいつもより赤っぽくないか、キラキラしていないか(結石のサイン)。うんちが小さすぎたり、柔らかすぎたりしないか。 お掃除の時にこれをチェックするだけで、体の中のトラブルに早く気づけるんだ。3歳の子は代謝が落ちているから、ちょっとした変化が大きなヒントになるよ。
しこりや腫れはないかな?
ハムスターは高齢になると、どうしても「腫瘍(しゅよう)」ができやすくなるんだ。体を撫でている時に「あれ?こんなところにこぶがあったっけ?」と思ったら、早めにかかりつけの病院に相談しよう。 3歳だと手術をするのは体力的には難しいことが多いけど、お薬で痛みを和らげたり、進行を遅らせたりすることはできるからね。

病院との付き合い方:3歳だからこその選択
3歳という年齢で病院に連れて行くのは、実は結構勇気がいることなんだ。移動の振動や、知らない場所での診察が、それだけで大きなストレスになってしまうから。
「完治」よりも「緩和」という考え方
若い頃なら「手術をして治そう!」って思えるけど、3歳の子には「これ以上痛い思いをさせない」「苦しまずに過ごさせてあげる」という選択肢(緩和ケア)も立派な愛情なんだ。 先生とよく相談して、お家でできるケアを中心に進めるのか、通院して点滴などを受けるのか、ハムちゃんの様子を見ながら決めてあげてね。
信頼できる「ハムスター専門」の先生を
ハムスターは体が小さいから、診察には専門的な知識が必要なんだ。いざという時に慌てないように、3歳になる前から、高齢ハムスターのケアに詳しい病院を見つけておこうね。

3歳の子にやってはいけない「NGアクション」
良かれと思ってやったことが、おじいちゃん・おばあちゃんハムちゃんには負担になっちゃうこともあるんだ。
無理なお掃除(全替え)
ケージの中の床材を全部一気に替えてしまうと、自分の匂いが消えて不安になっちゃうんだ。 高齢の子は環境の変化にすごく敏感。汚れがひどいところだけを部分的に掃除して、自分の匂いがついた床材を少し残してあげると、安心して過ごせるよ。
急な同居(多頭飼い)
「寂しいだろうから新しい子を……」というのは、ハムスターにとっては絶対にNG! 特にジャンガリアンはもともと単独生活が好きな動物。3歳のレジェンドに若い元気な子が近づいたら、ストレスで寿命が縮まっちゃう。最期まで、その子だけの静かな空間を守ってあげてね。
過度なふれあい
可愛いからずっと触っていたい気持ちはわかるけど、3歳の子にとって抱っこされるのは、人間が全力で持ち上げられるくらいのエネルギーを使うんだ。 コミュニケーションは、声をかけたり、手からおやつをあげたりするくらいに留めて、ゆっくり休ませてあげよう。

飼い主さんの心の準備:最期まで笑顔でいるために
3歳という年齢は、いつか来る「お別れ」が少しずつ近づいている時期でもあるんだ。でも、怖がらないで。
「今日が幸せならそれでOK」の精神
「あと何日生きられるんだろう」って不安になるよりも、「今日もご飯を食べてくれた!」「今日も寝顔が可愛い!」って、今の瞬間を喜んであげてほしいな。 飼い主さんが不安そうな顔をしていると、ハムちゃんもそれを察して不安になっちゃう。あなたが笑顔で接してくれることが、ハムちゃんにとって一番の安心材料なんだよ。
記録を残しておこう
元気な時の写真や動画はもちろん、3歳の今だからこその「おじいちゃん・おばあちゃん感」溢れる姿もたくさん撮っておこうね。 あとで振り返った時、「あんなに小さかったのに、3歳までこんなに頑張ってくれたんだな」って、きっとあなたの宝物になるはずだから。

まとめ:3歳のハムスターは「愛の結晶」
ジャンガリアンハムスターの3歳。それは、飼い主であるあなたが毎日お水を替え、ご飯をあげ、温度を気にかけ、たっぷりの愛情を注いできた「証拠」そのものなんだ。
体が小さくなって、動きがゆっくりになっても、その小さな命の輝きは今までで一番強いかもしれない。 これからの毎日は、おまけのボーナスタイム。 特別なことはしなくていい。ただ、温度管理をしっかりして、美味しいものを食べさせて、隣で優しく見守ってあげる。それだけで、ハムちゃんは「この人の家に来てよかったな」って思いながら、幸せな夢を見ることができるんだ。
世界一幸せな3歳ハムちゃんを目指して、今日もお互いゆったり過ごそうね!


