「小さくてかわいいステップレミングを飼ってみたいけど、飼い方がわからない」「ハムスターとどう違うの?」そんな疑問をお持ちではありませんか?
ステップレミングは、人懐っこくて飼いやすい小動物として近年人気が高まっていますが、正しい飼育環境や食事、温度管理、繁殖時の注意点など、知っておくべきポイントがたくさんあります。
本記事では、「ステップ レミング 飼い 方」を中心に、初心者でも安心して育てられるよう、餌やケージ選び、匂いや噛み癖の対処法、繁殖のコツまでを詳しく解説。
ステップレミングと楽しく暮らすための完全ガイドとして、ぜひ参考にしてください。
ステップレミングの基礎知識
ステップレミングとは?ハムスターとの違いを解説
ステップレミングは、齧歯類(げっしるい)に分類される小型哺乳類で、モンゴルや中国の乾燥地帯に生息しています。見た目はハムスターに似ていますが、実はまったく異なる種類の動物です。
主な違いは以下の通りです:
| 特徴 | ステップレミング | ハムスター |
|---|---|---|
| 種類 | レミング科 | キヌゲネズミ科 |
| 体長 | 約10〜13cm | 約7〜18cm(種類により差あり) |
| 尾の長さ | 比較的長め | 短い・ほとんど見えない |
| 活動時間 | 昼夜問わず活発 | 夜行性が多い |
| 社会性 | 複数飼育が可能 | 単独飼育が基本 |
ステップレミングは群れで暮らす習性があるため、複数飼いがしやすく、人にもよく懐くと言われています。一方、ハムスターは縄張り意識が強いため、1匹ずつ飼うのが一般的です。
購入前に知っておきたいステップレミングの特徴と性格
ステップレミングは穏やかで好奇心旺盛な性格をしており、人の手に慣れやすいのが特徴です。よく動き回り、活発に穴を掘ったり回し車で遊んだりする姿に癒やされます。
性格の傾向としては:
- 臆病な一面もあるが、慣れると手に乗ることもある
- 社会性が高く、複数匹で飼うと安心感を持つ
- 縄張り争いが比較的少ない
ただし、個体差もあるため、中には噛む癖のある子もいます。これは恐怖やストレスが原因の場合が多いため、無理に触らず時間をかけて信頼関係を築くことが大切です。
ステップレミングの値段相場と販売店の選び方
ペットとしてのステップレミングは、全国のエキゾチックアニマルを扱うペットショップや、爬虫類・小動物イベントなどで購入できます。
価格の目安は1匹あたり2,000円〜4,000円程度。ただし、繁殖状況や流通量、地域差によって前後します。
購入時のチェックポイント:
- 健康な個体(目がきれい、毛並みが良い、活発に動く)
- 店舗の衛生状態やスタッフの知識
- 生年月日や性別、繁殖元の情報が明確であるか
また、2匹以上で飼いたい場合は性別の確認をしっかり行いましょう。思わぬ繁殖を防ぐためにも、オスメスの同居には注意が必要です。
ステップレミングの飼い方・飼育環境
ステップレミングに適したケージとレイアウト例
ステップレミングの健康で快適な生活には、適切なケージ選びとレイアウトが欠かせません。地面を掘る・かじる・走り回るといった本能を満たす環境を整えることが大切です。
ケージ選びのポイント:
- サイズの目安:横幅60cm以上が理想(2匹以上飼うならさらに広め)
- 金網タイプよりも衣装ケースや水槽型が人気(床材の飛び散り防止&保温性◎)
- 通気性を確保できるフタやメッシュ付きのフタを使用
レイアウトに必要な基本アイテム:
- 床材:紙製・コーンリター・牧草などの低刺激な素材
- 巣箱:木製や陶器製の小屋で、安心して眠れる場所を確保
- 回し車:直径15cm以上の静音タイプがおすすめ
- トンネル・隠れ家:遊びとストレス解消に最適
- 給水器とエサ入れ:倒れにくく清潔に保ちやすいものを選ぶ
ステップレミングは掘るのが大好きなので、床材を厚め(5~10cm)に敷いておくと行動欲求を満たせます。
飼育に必要な温度・湿度管理のポイント
ステップレミングは乾燥地帯出身のため、高温多湿や極端な寒さに弱いという特徴があります。日本の気候では、特に夏と冬の室温管理が重要です。
適した環境の目安:
- 温度:20〜25℃をキープ(理想は22〜24℃)
- 湿度:40〜60%程度に保つ(高すぎると呼吸器トラブルの原因に)
夏の対策:
- エアコンや小型扇風機、断熱シートで室温を調整
- 直射日光が当たらない場所にケージを設置
- ケージの一部に大理石やひんやりプレートを置くと◎
冬の対策:
- ペット用ヒーターやパネルヒーターを使用(コードはかじられないよう注意)
- ケージ全体を毛布や段ボールで覆って保温
- 床材を厚めに敷き、巣箱にはティッシュやわらかい布を入れる
温度の急変はストレスや病気の原因になるため、温湿度計を設置して毎日チェックする習慣をつけましょう。
匂い対策と清潔に保つための掃除方法
ステップレミングは比較的体臭や排泄物の匂いが少ない小動物ですが、放置すると不快な臭いが発生します。特に夏場や湿気が多い時期は要注意です。
匂いを防ぐコツ:
- ケージの部分掃除を2〜3日に1回
- 床材全交換は週1回程度
- 排泄場所が決まりやすいので、その部分を重点的に清掃
- 木製の巣箱やおもちゃは、においが染み込む前に定期的に交換
また、餌の食べ残しや水漏れも匂いの原因になるため、毎日こまめにチェックし、清潔な環境を保ちましょう。
ステップレミングの餌と食生活
主食・副食・おやつのバランスとおすすめフード
ステップレミングの健康を保つには、バランスの良い食事が欠かせません。
野生では植物の茎や種子、草を主に食べているため、ペットとしても繊維質が豊富で自然に近い食生活が理想です。
主食(メインフード):
- レミング専用フード(ペレット)
- 小動物用のハードタイプのペレットでOK
- ハムスター用でも代用可能だが、タンパク質が多すぎないものを選ぶ
副食(栄養補助):
- 乾燥野菜(にんじん、キャベツ、パセリなど)
- 牧草(チモシーなど)
- 繊維質の補給や歯の伸びすぎ防止に◎
おやつ(ごほうび程度に):
- ひまわりの種(高カロリーなのでごく少量)
- ドライフルーツ(無添加のものを少量)
- 小動物用ミルワーム(繁殖時や体力回復に)
※おやつは頻繁に与えすぎると肥満や偏食の原因になるため、週に1〜2回のご褒美として与えましょう。
与えてはいけない食べ物と注意点
ステップレミングにとって有害な食べ物を誤って与えてしまうと、命に関わる場合もあります。以下の食品は絶対に与えないでください。
NGな食べ物:
- ネギ類(たまねぎ、にんにく、長ねぎなど)
- チョコレート・お菓子類
- アボカド(毒性あり)
- 生のじゃがいもや豆類
- 香辛料・塩分の強い人間用の食べ物
- カフェインやアルコールが含まれる飲料
また、水は新鮮なものを毎日交換し、ボトルの詰まりがないかこまめに確認しましょう。
エサの食べ残しは腐敗・カビの原因になるため、特に夏場は注意が必要です。
食欲不振や肥満時の対処法
普段よく食べるステップレミングが急に食欲を落とす場合、体調不良のサインかもしれません。
食欲不振時の対応:
- 餌の種類や置き場所を変えてみる
- ストレス要因(音、温度、ケージの変化)がないか確認
- 脱水症状がないか(鼻や口周りが乾燥していないか)チェック
- 2日以上続く場合は獣医の診察を
肥満の対策:
- おやつを控えめにし、ペレットの量を調整
- 回し車やトンネルを使って運動量を増やす
- 高カロリーなフード(ひまわりの種など)を控える
肥満は足腰の負担や内臓疾患のリスクを高めます。適正な体重維持のためにも、日々の観察と食事管理を大切にしましょう。
ステップレミングとの接し方と問題行動
噛む理由とやさしく慣れさせる方法
「せっかく飼い始めたのに、噛まれてしまった…」という声は少なくありません。
ステップレミングは基本的に温厚な性格ですが、状況によっては噛むことがあります。
噛む主な原因:
- 突然触られてびっくりした
- 手の匂いに反応して食べ物と勘違い
- 環境の変化によるストレス
- ケージ内に手を入れられて防衛反応を示した
慣れさせるステップ:
- まずは見守る期間を設ける(迎えて数日は構いすぎない)
- 餌を与えるときに声をかけて、飼い主の存在=安心と覚えさせる
- 手から餌を受け取るようになったら、手のひらに乗せてみる
- 慣れてきたら、短時間のふれあいを徐々に増やす
ポイントは「焦らず、相手のペースに合わせる」ことです。無理な接触は逆効果になるので、噛まれても怒らず、信頼関係の構築を優先しましょう。
ストレスサインの見分け方と対応策
ステップレミングはとても繊細な動物です。ストレスがたまると、健康を害したり、攻撃的になることもあります。
よく見られるストレスのサイン:
- ケージの壁をかじり続ける
- 食欲が落ちる・水を飲まなくなる
- いつもより動かず、じっとしている
- 毛が抜ける・フケが出る
- しつこく巣材を動かし続ける(落ち着きがない)
ストレスの原因と対策:
| 原因 | 対応策 |
|---|---|
| 騒音・振動 | 静かな場所にケージを移動 |
| 照明・温度変化 | 室温と明るさを一定に保つ |
| 飼い主の過干渉 | そっと見守る時間を設ける |
| 多頭飼育の相性 | ケンカが多い場合は仕切りを設ける or 別ケージへ |
日々の様子をよく観察することで、ストレスの早期発見が可能になります。
ステップレミングと仲良くなるコツ
ステップレミングは、飼い主に慣れやすく、信頼すれば手のひらで寝るほど懐く動物です。
とはいえ、急に慣れるわけではなく、日々の接し方がとても大切です。
仲良くなるためのコツ:
- 毎日決まった時間に餌を与える(生活リズムを合わせる)
- 名前を呼びながら優しく話しかける
- 手からおやつをあげる習慣をつける
- 強引に抱っこしない(触れるのは慣れてから)
- 指先をなめるようになったら信頼の証!
焦らず、一歩ずつ距離を縮めていけば、あなたの手の中が安心できる場所になるはずです。
ステップレミングの繁殖と子育て
繁殖の基本知識と適切な時期・ペアの見分け方
ステップレミングは繁殖力が高く、比較的容易に繁殖可能な小動物です。ですが、無計画な繁殖はトラブルの元にもなり得るため、事前の知識が不可欠です。
繁殖に適した時期:
- 室内飼育であれば通年繁殖可能
- 気温が安定している春や秋がベストタイミング
性成熟の目安:
- オス・メスともに生後6〜8週頃で繁殖可能になりますが、早すぎる交配は体への負担が大きいため、生後3か月以降が望ましいです。
性別の見分け方:
- オス:肛門と生殖器の間に明確な距離がある
- メス:肛門と生殖器の間が近い
- オスは睾丸が目立つこともあるため、比較的判別しやすいです。
※慣れていない場合は、購入時に店員に確認しておくと安心です。
妊娠・出産のサインと飼い主ができるサポート
交尾から出産までは約20日程度と非常に早く、飼い主が気づかないうちに妊娠・出産していることもあります。
妊娠中のサイン:
- 食欲が増す
- お腹がふくらむ
- 巣材を集めて巣作り行動をとる
- 他の個体を避けるようになる
出産の対応:
- 出産直前は静かな場所でそっと見守るのが基本
- 巣箱の中に触れたり、覗き込んだりしないこと
- オスと同居している場合は、メスを単独飼育に切り替える(再妊娠を防ぐため)
出産後も母レミングはナーバスになりやすいため、過度な接触や掃除は避けましょう。子育てを順調に進めるには、清潔な環境とストレスフリーな空間の確保が鍵です。
赤ちゃんレミングの育て方と成長の目安
赤ちゃんレミングは、生まれた直後は毛もなく、目も開いていない状態です。ですが、成長は早く、生後1週間もすれば毛が生えはじめ、生後2週間ほどで目が開きます。
成長の流れ:
| 期間 | 成長の様子 |
|---|---|
| 生後0日 | 毛がなく、目も閉じている。完全に母親依存。 |
| 生後7日 | 毛がうっすら生え始める。動きが活発に。 |
| 生後14日 | 目が開き、巣の外に出始める。 |
| 生後21日 | 固形フードを食べ始め、離乳の準備。 |
| 生後30日〜 | 自立可能な状態に。性別判断もしやすくなる。 |
離乳のタイミングに合わせて、ペレットを砕いたものや柔らかい野菜を与えるとスムーズに移行できます。
また、早めに性別を確認し、オスとメスは別々に分けるようにしましょう。近親繁殖やケンカを防ぐためにも重要なステップです。
ステップレミングの健康管理と病気予防
よくある病気と初期症状のチェックリスト
ステップレミングは比較的丈夫な小動物ですが、環境の変化やストレス、食事の偏りなどが原因で体調を崩すことがあります。早期発見・早期対処が健康維持の鍵です。
よくある病気と症状:
| 病名 | 主な症状 | 原因・備考 |
|---|---|---|
| 下痢 | 柔らかい便、肛門周辺の汚れ | 食べすぎ、水の取りすぎ、感染症など |
| ソアホック(足の裏の炎症) | 足の裏の赤み・腫れ・出血 | 床材が硬すぎる、回し車の摩擦など |
| 呼吸器感染症 | くしゃみ、鼻水、呼吸音がおかしい | ケージの湿気・寒暖差・換気不足 |
| 不正咬合(歯の噛み合わせ異常) | 食欲不振、口の周りの汚れ | 歯が伸びすぎることが原因 |
| 外傷・ケンカ傷 | 体表の出血、動きが鈍い | 多頭飼いによる争い、転倒など |
初期症状チェックリスト:
- 食欲がない
- 動きが鈍い・ぼーっとしている
- 被毛がぼさぼさ
- 水を飲まない・体重が減った
- 体をかゆがる、フケが出る
- 排泄が極端に多い/少ない
「なんとなく元気がない」と感じたときは、体調不良のサインである可能性が高いため、観察を強化し、必要に応じて獣医の診察を検討してください。
動物病院を受診すべきタイミングと費用目安
ステップレミングはエキゾチックアニマルに分類されるため、診てもらえる動物病院が限られます。あらかじめ、レミングや小動物を診察できる病院を調べておくことが大切です。
受診が必要なタイミング:
- 2日以上エサや水を取らない
- 下痢や出血がある
- 歩き方がおかしい、けいれんする
- 呼吸が荒く、口呼吸になっている
- 体温が極端に低い or 熱いと感じる
費用の目安(地域や病院により異なります):
| 項目 | おおよその費用 |
|---|---|
| 初診料 | 1,000~3,000円程度 |
| 検査(便、糞、レントゲンなど) | 1,500〜5,000円程度 |
| 投薬・処置 | 1,000〜3,000円程度 |
| 再診料 | 500~1,500円程度 |
※事前に電話で「レミングは診察可能か」を確認しておくと安心です。
長生きさせるために気をつけたい生活習慣
ステップレミングの平均寿命は2〜3年程度ですが、飼育環境や食事管理によっては3年以上元気に過ごす子もいます。日々のちょっとした習慣が長生きのカギを握っています。
健康寿命を延ばすコツ:
- バランスの良い食事(肥満や栄養不足を防ぐ)
- 温度・湿度の管理を徹底(夏冬は特に注意)
- 清潔な環境の維持(ケージの掃除を定期的に)
- ストレスの少ない生活(静かな場所に設置、無理に触らない)
- 毎日の観察で異変に気づく習慣をつける
また、飼い主との信頼関係を築くことも精神面での健康維持に貢献します。日々のふれあいや声かけを大切にしながら、ステップレミングの「小さな変化」に目を向けてあげましょう。
まとめ
初めての人でも失敗しない!ステップレミング飼育のポイント
ステップレミングは、飼いやすさ・愛らしさ・慣れやすさの三拍子がそろった小動物です。
しかし、その小さな体には繊細な感性があり、適切な飼育環境や食事、接し方が求められます。
この記事で解説した内容を簡単に振り返ると:
- ケージや床材の選定にはこだわり、ストレスの少ない環境を用意する
- 温度・湿度管理を徹底し、匂いや衛生面にも気を配る
- 餌はバランスよく、安全なものを選ぶことが大切
- 噛む・ストレスなどの問題行動にも、時間をかけて向き合うこと
- 繁殖は計画的に、育児も慎重にサポートする
- 日々の観察と、健康管理を通して長生きにつなげる
どれも特別なスキルは必要ありませんが、愛情と継続的な観察力が成功のカギです。
家族の一員として迎えるための心構え
ステップレミングは、私たちの生活に癒しと喜びをもたらしてくれる存在です。
でもその一方で、「命を預かる責任」も伴います。
お迎え前には必ず以下のことを確認しましょう:
- 信頼できるペットショップから健康な個体を迎える
- 適切な飼育用品を事前にそろえる
- 自分や家族のライフスタイルに無理がないかを見直す
そして何より大切なのは、「一緒に暮らすことが楽しい」と感じてもらえるよう、安心できる居場所と毎日のふれあいを大切にすることです。
ステップレミングとの暮らしが、ご主人様とご家族にとってかけがえのない時間になることを願っております。


