「小動物を飼ってみたいけど、初心者でも飼いやすい子っているの?」
そんな方に人気急上昇中なのが、リチャードソンジリスとデグーです。ふわふわの見た目と人懐っこい性格で、まるでミニチュアの犬のように飼い主に懐く姿に癒される人が続出しています。
ですが、可愛いだけではペットは飼えません。
特に「一人暮らしでも飼える?」「賃貸でも大丈夫?」「留守番やしつけは?」「部屋んぽは必要?」など、リチャードソンジリスやデグーの飼育には知っておきたいポイントがたくさんあります。
このコラムでは、大学で動物行動学を学びながら実際にリチャードソンジリスを飼っている筆者が、初心者や一人暮らしの方向けに、飼育の基本からリアルな生活の工夫までをわかりやすく解説していきます。
かわいくて奥が深いリチャードソンジリスとデグーの世界へ、一緒に足を踏み入れてみませんか?
リチャードソンジリスとデグーの違いと共通点
リチャードソンジリスとは?性格・特徴・寿命を解説
リチャードソンジリスは、リスという名前がついていますが、実はプレーリードッグの仲間。北アメリカ原産の地リスで、草原などに集団で暮らす社会性の高い動物です。
🐿主な特徴
- 体長:約25〜30cm、体重:約300〜600g
- 寿命:平均5〜7年(飼育下)
- 性格:穏やかで人懐っこい。甘えん坊な一面も
個体差はありますが、人の手からおやつをもらったり、名前を呼ぶと反応したりする子もいます。ペットとして人気が高まりつつありますが、まだまだ情報が少ないのが現状。そのため、しっかりと下調べをしてからお迎えすることが大切です。
デグーってどんな動物?リチャードソンジリスとの違い
デグーは南米チリの高原地帯に生息する草食性のげっ歯類で、モルモットやチンチラの仲間です。見た目はリチャードソンジリスより少し小さく、体の動きがとても活発です。
🐭主な特徴
- 体長:約12〜20cm(しっぽ込みで30cmほど)、体重:約200〜300g
- 寿命:平均5〜8年(飼育下では10年近い例も)
- 性格:好奇心旺盛で頭がよく、鳴き声で感情表現をする
デグーの大きな魅力は、「鳴き声とコミュニケーション力」。鳴き声のバリエーションが豊かで、飼い主との信頼関係ができると、自分の気持ちを音で伝えてくれるようになります。
初心者におすすめなのはどっち?飼いやすさの比較
比較項目 | リチャードソンジリス | デグー |
---|---|---|
サイズ感 | やや大きめ(抱き心地◎) | コンパクトで扱いやすい |
鳴き声 | ほぼ鳴かない(静か) | よく鳴く(賃貸では注意が必要) |
しつけやすさ | 個体差あり。しつけには時間がかかることも | 頭がよく、トイレの場所も覚えることがある |
飼育スペース | やや広めが理想(ケージ90cm〜推奨) | 小型ケージでも可能 |
社会性・なつきやすさ | 比較的なつきやすい | なつきやすいが、環境に敏感 |
✅結論:どちらも魅力的だが、ライフスタイルに合わせて選ぶのが正解!
- 静かでふれあい重視 → リチャードソンジリス
- コミュニケーション重視&狭い部屋にも◎ → デグー
どちらも愛情と環境を整えてあげれば、素敵なパートナーになってくれる小動物です。
飼う前にしっかり性格と特性を理解して、無理のない環境づくりをしていきましょう。
リチャードソンジリスの飼育環境としつけの基本
リチャードソンジリスの適切なケージ・飼育用品の選び方
リチャードソンジリスは地面を掘る習性が強く、活発に動き回るため、最低でも幅90cm以上の広めのケージが推奨されます。高さよりも床面積の広さが重要です。
🛠必要な飼育用品
- 大きめのケージ(90×45×45cm以上)
- 床材(紙製や牧草、アスペンなど)
- 巣箱(安心できる隠れ家)
- 給水ボトル・餌皿
- 回し車(静音タイプ推奨・使わない子も多い)
- かじり木(歯の健康管理)
温度管理も大切で、25℃前後の室温を保つようにしましょう。夏場や冬場はエアコンやペットヒーターで調整を。リチャードソンジリスは暑さ・寒さに弱いため、温湿度管理は必須です。
部屋んぽは必要?リチャードソンジリスを部屋んぽさせない理由と注意点
リチャードソンジリスは、野生では広大な土地を走り回る動物。とはいえ、部屋んぽ(部屋での散歩)を必ずしもさせなければいけないわけではありません。
🔍なぜ「部屋んぽさせない」という意見もある?
- コードや家具をかじる可能性が高い
- 狭い隙間に入り込むと出てこない
- 事故や脱走のリスクが大きい
- ストレスになる個体もいる
このような理由から、「リチャードソンジリス部屋んぽさせない」という飼育スタイルを選ぶ飼い主も多くいます。
大きめのケージで遊べる環境を整えれば、部屋んぽを無理にしなくてもストレスなく過ごせます。
部屋んぽの最適な時間帯と回数は?事故を防ぐポイント
どうしても部屋んぽをさせたい場合は、以下のポイントに注意してください。
✅安全な部屋んぽのコツ
- 朝〜昼の活動時間に15〜30分程度
- 電源コード・小物は事前に片付けておく
- 窓・扉は必ず閉める(脱走防止)
- 監視は必須。目を離さないこと
リチャードソンジリスは学習能力が高い一方、好奇心旺盛すぎる一面もあります。部屋んぽ中に噛んで壊す・怪我をするリスクを避けるためにも、初期の環境づくりが非常に重要です。
リチャードソンジリスのしつけ方法|噛むクセの直し方
「リチャードソンジリス 噛む」という悩みを抱える飼い主は多いです。
リチャードソンジリスは本来攻撃的な動物ではありませんが、「怖い・嫌だ・構ってほしい」といった感情を噛むという行動で表現することがあります。
🧠噛みぐせの原因と対策
- 原因①:構いすぎ → 寝ているときや無理な抱っこに注意
- 原因②:コミュニケーション不足 → おやつを使って信頼関係を築く
- 原因③:ストレス → 騒音や部屋の寒暖差を避ける
💡しつけのポイント
- 大声で叱らない(逆効果)
- 噛まれたら無反応で手を引く
- 安全なおもちゃやかじり木を与える
時間はかかりますが、毎日のふれあいの中で少しずつ信頼を積み重ねることが、噛みぐせの改善につながります。
ライフスタイル別!飼育の工夫と注意点
リチャードソンジリスは一人暮らしでも飼える?静かな相棒の魅力
「リチャードソンジリスは一人暮らしでも飼えますか?」という質問は非常に多いです。
結論から言うと、一人暮らしでも飼育可能ですが、いくつかのポイントに注意が必要です。
✅一人暮らしでも飼える理由
- 基本的に鳴かないため、騒音トラブルの心配が少ない
- 日中寝ている時間が長く、生活リズムが合いやすい
- 慣れると甘えてくれるため、孤独感を癒してくれる存在になる
⚠注意点
- 病気やトラブルにすぐ気づけるよう、日々の観察は欠かさない
- 忙しすぎて構えない日が続くと、ストレスで噛み癖が出る場合も
しっかりとケージ環境を整え、毎日の声かけやお世話を欠かさなければ、一人暮らしでも十分な信頼関係が築けます。
賃貸物件での飼育は可能?トラブル防止と騒音対策
リチャードソンジリスは比較的静かな動物ですが、「賃貸で飼えるの?」という疑問を持つ方も多いはず。
🏠まず確認すべきポイント
- 契約書で「小動物可」になっているかチェック
- ペット不可物件では、ハムスターサイズでもNGの可能性あり
- 脱走やニオイ対策をして、近隣トラブルを防ぐことが重要
📌賃貸での工夫
- ケージ下に防音マットや防振マットを敷いて物音を吸収
- 床材をこまめに交換して、ニオイの発生を防ぐ
- 脱走防止に、ケージのロックは二重に
こうした配慮をしっかり行えば、リチャードソンジリスは賃貸でも飼いやすい動物です。
留守番はどれくらいできる?旅行・出張時の対応策
「仕事で外出時間が長いけど、リチャードソンジリスは留守番できるの?」
これも一人暮らしの方にとって気になるポイントです。
⏰留守番の基本ルール
- 1日程度の留守番なら問題なし
- エサ・水・温度管理を事前に万全にしておくこと
- 長期間(2日以上)の外出時は、家族やペットシッターに依頼
リチャードソンジリスは昼寝が多く、静かに過ごすのが得意ですが、ストレスや寂しさから体調を崩す子もいます。
長期間のお留守番はなるべく避け、どうしてもの場合はしっかり準備をしてから出かけましょう。
リチャードソンジリスに服は必要?おすすめグッズと注意点
「リチャードソンジリスに服を着せたい」「SNSで見たけど本当に着るの?」という声も多く聞かれます。
👚基本的に服は不要
- 被毛が豊かで、室温管理さえすれば服は必要ない
- 無理に着せると、ストレスや体温調整の妨げになる可能性も
📌どうしても着せたい場合は…
- 柔らかい素材でできたペット専用ウェアを使用
- 撮影の短時間のみ着せるようにする(長時間はNG)
- 嫌がる素振りを見せたら、すぐに外してあげる
SNS映えを狙いたい気持ちもわかりますが、本人(本リス)の快適さを最優先にしましょう。
デグーの飼育ポイントとリチャードソンジリスとの共生
デグーの飼い方の基本とおすすめグッズ
デグーは「アンデスの歌うネズミ」とも呼ばれる、非常に賢く活発な小動物です。音や光、温度などに敏感で、飼育には環境の安定が重要です。
🏠飼育に必要な基本グッズ
- 縦型ケージ(2〜3段式がおすすめ)
- 木製のステージやハウス(登れるもの)
- かじり木や回し車(エネルギー消費のため)
- 砂浴び容器(毛づくろい・ストレス発散)
- 給水ボトル、エサ皿
☀理想の環境
- 室温:20〜25℃
- 湿度:40〜60%
- 騒音・振動が少ない落ち着いた部屋がベスト
デグーは昼行性で、人間の生活リズムに合わせやすいため、仕事や学校から帰ってからのお世話もしやすいのが魅力です。
リチャードソンジリスとデグーは一緒に飼える?共存の可否と注意点
「リチャードソンジリスとデグーを一緒に飼いたい」という声もありますが、基本的にはおすすめできません。その理由と、もし同居を目指すなら押さえておくべきポイントをまとめます。
❌一緒に飼うのが難しい理由
- 出身地・生態が異なるため、生活リズムがズレやすい
- 体格差と運動能力の違いで、どちらかがストレスを感じる
- 感染症や病気のリスクがある(種間感染)
- 縄張り意識が強く、ケンカになる可能性も
✅共存を目指す場合の対策
- 必ずケージは別にする
- お互いの姿が見えない距離に配置する(最初は特に重要)
- お世話の時間や順番を決めて、公平に接する
- 音・匂い・気配に配慮して、片方が過敏にならないよう注意
2匹とも社会性があり、飼い主に慣れやすい動物ではありますが、“仲良くなる”とは限らないという点を忘れてはいけません。
それぞれのペースや個性を尊重して、無理のない距離感を保つことが大切です。
リチャードソンジリス・デグー飼育Q&Aまとめ
Q1. リチャードソンジリスを「部屋んぽさせない」のはアリ?
A. 十分にアリです。
部屋んぽ(部屋での散歩)をさせるかどうかは、飼い主のライフスタイルや飼育環境によります。ケージが広く、環境が整っていれば部屋んぽを無理に行う必要はありません。実際、「リチャードソンジリス部屋んぽさせない」という選択をする飼い主も増えています。
特に賃貸住宅や小さなお子様がいる家庭では、安全性を優先し、部屋んぽなしでも豊かな環境作りを心がける方が理想的です。
Q2. 一人暮らしでも本当に飼えるの?
A. 飼えますが「孤独にならないような工夫」が必要です。
リチャードソンジリスもデグーも、構ってほしがりな一面があります。一人暮らしで日中留守がちでも、毎日少しの時間ふれあいができれば問題ありません。
ただし、「リチャードソンジリス 留守番」という検索があるように、長時間の外出や旅行時は注意が必要。エサ・水・温度の管理に加えて、ストレスを感じにくい環境づくりがポイントです。
Q3. 飼い主を噛むんですが、しつけできますか?
A. はい、できます。
「リチャードソンジリス 噛む」という悩みはよくありますが、多くは警戒心や嫌がっているサインです。無理に触れ合おうとせず、信頼関係を築くことが先決。
- 静かに声をかけて慣らす
- 嫌がる時は無理に触らない
- おやつを使ってポジティブな印象を持たせる
焦らず、じっくり時間をかけて向き合えば、徐々に噛まなくなるケースがほとんどです。
Q4. 飼育するなら服を着せるべき?
A. 基本的に「服は不要」です。
「リチャードソンジリス 服」という検索がありますが、服を着せる必要性は特にありません。
むしろ、暑さや動きづらさからストレスになることも。SNS映え目的の場合も、短時間・軽量な素材で、動物に負担がないよう注意しましょう。
Q5. デグーと一緒に飼える?
A. 飼えますが、「同じ空間ではなく、別々に飼育する」のが基本です。
リチャードソンジリスとデグーはそれぞれ性格も行動パターンも異なるため、同居はリスクが大きいです。
別々のケージで、生活リズムやストレスを考慮した飼育をすれば、同じ家で仲良く暮らすことは可能です。ただし、遊ばせる時間は完全に分けるのが鉄則です。
最後に:リチャードソンジリスとデグーは、あなたにとって最高の相棒になれる存在です
小さな体の中にたくさんの個性と愛嬌を詰め込んだリチャードソンジリスとデグー。
正しい知識と愛情をもって接すれば、きっとかけがえのない家族の一員になってくれるでしょう。
「自分の暮らしに合うかな?」と不安な方も、この記事をきっかけに一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?